目を離したスキに勝手にヤセられた

2011-03-05

それは、「眠ってる間にかけられた魔法」とでも言いましょう。私はその時、まったく油断して、ダイエット的努力も、体重やサイズへの監視も、忘れて過ごしていたのです。「何をやってもヤセられない体質」といういまいましい結論を胸にエステ通いをやめて二ヵ月後、職場の後輩だちから出しぬけに、「最近すごくヤセたって評判になってるんですけど、何をしたらそうなったのか教えて下さい」とお願いされて、世界観がひっくり返るような思いを味わいました。「なんにもやっていない」としか言えない二ヵ月間でした。なにか変わった事といえばそれが、あったのです、実のところ。まずエステ通いとほぼ同時に夜のバイトをやめ、昼の職場でもチーム編成の変化などから、心身共に仕事の負担感が減り、以前より伸び伸び生活するようになったこと。それに伴って起こっていた、もう一つの画期的な変化、それは「食べ物がおいしくなってきた」ということでした。とにかく、私は見違えるように「積極的によく食べる」ようになっていたのです。営業の合間にお店を物色して取る外食。おやつの甘い物も欠かさず楽しんだ上で、仕事帰りの居酒屋で、目移りしながら選ぶ料理の数々。いつしか禁じ手食品というこだわりは邪魔っ気となり消え失せて、かつて。無いものとして弾いていた、炭水化物主体食と揚げ物、メニューで言えば天丼やお寿司、喫茶店のホットケーキの類も「こんなに美味しい物だったんだ!」と有難がりながら仲直りしていました。その結果、私は「一人前を残さずきっちり」いつも平らげられろようになっていたのです。少食の返上、です。この変化を自覚してからさらに二ヵ月、計わずか四ヵ月の問に、私はこんな生活をしながら体重六キロ、ウェスト三センチ、太腿五センチほども一挙にヤセてしまったのです。これはほぼ過去八年分のダイエット生活をかけて溜めてきたものの消失でした。そう、結局また「食べる量を増やし、運動量を減らすことでヤセた」という魔術のような出来事が繰り返されたのです。この時、いったん体重やサイズは安定したのも、翌夏とその翌夏に、ダイエット以外の生活上の心がけがキッカケとなって、さらに少しずつ減り、気づけば指輪のサイズまで二号も縮まるオマケがついて、「全身が余分なものを削ぎ落として、自分のものになっていく」感覚を味わいました。

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