教えられる側を、教える側に立たせる

2012-02-01

ある会社の新入営業マン訓練に次のような事例があります。新入社員を5〜6名くらいのグループに分けて、各グループに何種類かの商品パンフレットを渡すのです。そして先輩部員、もしくは営業課長連は、「われわれは隣の部屋にいるから、わからないことがあったら質問にきたまえ」「明日は9時から諸君の商品説明を聞く」。面くらったのは新入社員たちです。商品知識の講義も何もなしにパンフレットの山だけを与えられて、わからないことがあったら聞けです。

日本創造教育研究所
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しかも翌日は説明会とくるのです。あわてて手分けして商品を大分類、中分類、小分類に取り分け、それぞれのセールスポイントを抜き書きし、さらに暗記しなくてはなりません。翌日の説明会は講師が新人社員で、生徒席には先輩連が居並ぶわけです。変な説明をすると、そんなことはどこに書いてあったかと突っこまれますから大変です。おかげで商品知識は1日で頭に入ったといわれます。多くの会社の場合、ふつうは3日ぐらいかけて商品知識が1方的に説明されることが多いものです。新入社員は、うつらうつらしながら聞いていて、右から左に忘れられてゆくケースが多いでしょう。しかし、この方法をやられると、少々強引ながら頭に入れざるを得ません。居眠りしがちな新入社員教育に工夫を凝らしたいものです。教育方法にも順序づけと演出があって集中度が高まります。生徒を先生の立場において見る教え方や、教材の与え方で、教育効果に差もでます。