医療用レーザーは、医学の世界に飛躍的な進歩をもたらしました。ガンの切除に用いられるレーザーメス、レーザー内視鏡をはじめ、血管の縫合にもレーザーが用いられています。両断された血管を溶接してつなぎ合わせるもので、糸で縫合する必要がありません。また、結石を砕いたり、動脈硬化症では血管の閉塞部にレーザーを当てて血管を開通させます。痛みを取る治療にもレーザーが有効です。特に女性特有の身体の悩み、生理痛や乳房痛、更年期障害に対して、内服薬やホルモン療法、漢方、運動療法などに加えて、半導体レーザーなど低出力のレーザー治療が最近注目されています。これは、血行やリンパの流れの改善、神経の活性化、筋肉の緊張を取るなどのレーザー光線の作用を利用しています。また、レーザー光線は目に入ると危険ですが、網膜剥離にはレーザー治療が有効です。眼球からはがれた網膜を、光凝固によって溶接します。眼科では、近視の治療にもレーザーが用いられています。角膜をレーザーで薄く削り、屈折率を変えるものです。さらに、レーザーによる虫歯の予防、椎間板ヘルニアの減圧術など、医療用レーザーによる治療の可能性は、限りないといえるでしょう。