二〇代のうちは白血球を作り出す骨髄やリンパ球の働きを左右する胸腺の働きもさかんなので、多少の免疫環境の悪化もすぐにカバーできますが、三〇代になると病気への兆候があらわれてくるものです。そこでKさんには次のようにアドバイスしました。「まずは免疫力を高めることです。食事から改善しましょう。たとえ外食が多くても、ヘルシーな食事を心がけるだけで、身体はすぐに反応します。また、アルコールは量を極力抑え、ストレッチなどをして筋肉をほぐし、全身に新鮮な血液を送り、発がんの原因となる老廃物を排出することです。くつろげる家庭環境や住環境を整え、仕事中のストレス源を跳ね返すクッションのような弾力性のある心を養っておくことが必要です」。これに対し、Kさんは「言うのは簡単ですが、実践するとなると難しそうです。何から始めたらいいのか……」と言いました。みなさんもそう思っていらっしゃることでしょう。そこで、免疫力を高める生活アドバイスを、次にまとめました。どれも簡単に自宅でできる方法ですが、まずはできそうなことを見つけて、始めてみてはいかがでしょう。さらにKさんは、「がんを発症した今となっては、何をしても手遅れですよね」とも言いましたが、そんなことはありません。手術をすれば、がん細胞は身体から消えてなくなります。ただ、その後に今までと同じ生活をしていたのでは、再発したり、新たながんができる可能性があります。再発予防のためにも、免疫環境を整える生活改善は必要なのです。Kさんも胃がんを克服し、現在は生活パターンを変える努力を続けています。