皮脂のない皮膚は、合成ポリマーの強い皮膜にじかに覆われることになります。そういうジェル化粧品は、一晩寝るうちに、少しの水気を残し大部分は蒸発してしまいますから、極薄で強い皮膜がビタッと顔に貼りついている状態になるのです。合成ポリマーは、(1)ジェルになってなかなか乾かないもの、(2)しばらくジェルのままだが、そのうちに体温で水が蒸発して消え、生乾きの皮膜が皮膚に残るもの、(3)水に溶けないもの、以上3種に大別されます。
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この3種とは少し違う、水離れがとてもよい水溶性で皮膜力の弱い合成ポリマーもあります。よく使用されるのがパック。不透明化剤で白くしたこのポリマーを濃くして顔に塗ると適度な時間で水が蒸発し、顔からポロポロとはがれて落ちます。このパックは蒸しタオルの原理と同じで、蒸したり汚れをとったりするものですから、皮膚にとって悪いものではありません。このパックのように、水離れのいいポリマーではない、美容液などに使われている合成ポリマーは、先の(2)にあたるもの。1時間ほどで水分がほとんど蒸発して、極薄の生ゴムのような膜が顔に貼りついて残ります。「合成ポリマーは腐りません。だから無添加です」とのたまうメーカーもあります。僕はいつも思うのですが、無添加とはいったいどういうことを指すのかよくわかりません。腐敗しないから害はないとでもいうのでしょうか。
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