外国メーカーの日本法人が続々と設立された背景には、日本メーカー出身で、外国で駐在員を経験し、現地法人の役員などを歴任した人たちが増加してきたこともあるだろう。日本人として自国の販売市場を知り、さらに海外生活を経験して語学にも精通して外国メーカーとのコミュニケーションもたけている人たちなのである。外国メーカーは、日本市場を知りつくした自動車マンをスカウトしているのである。たとえば、世界第2位の自動車メーカー、米フォードーモーターの日本法人、フォード・ジャパン・リミテッドは、2002年5月、岩国頴二社長が退いて、佐藤勝彦取締役が社長に昇格した。佐藤氏は、98年に日産からフォード・ジャパンに転じた男だ。日産時代の佐藤氏は、海外人事畑を歩み、80年代には米テネシー州スマーナ市の米国工場建設プロジェクトに携わり、またデトロイト市アナーバーの日産R&D(研究所)勤務時には、フォードと日産のミニバン共同開発に、人事のプロとして参画した。それだけにフォード本社とのパイプも持っているといえよう。
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