「情けないのは、子どもをそんなところに連れていって、ちょっとなんか言われたら逆上するあなたのほうだろう」正論である。だが理屈ではおさまらない感情がふつふつと煮えたぎった。「子どもを外から厳しく評価される」ことが、こんなにまで親の神経を逆撫でするとは思わなかった。娘の欠点については、それまでにも保育園の先生や祖父母から何度か指摘されてはいた。だが「受験」という関門を目の前にして突きつけられた評価は、「欠点はゆっくりと矯正すればいいわ」とのんきに構えていられないあせりを生む。子どもの欠点は、すなわち親のしつけと教育の欠陥であり、それは「不合格」という否定できない形でつきつけられるのである。体験入学のあと、私はひたすらあせった。結局ほかにも二、三の塾の体験入学をして、国立大学附属小学校に強いと言われる『にっけん』に決めて週一回塾に通わせはじめた。
(オススメ)
種類で選ぶ保育士・幼稚園教諭ナビ