初めてのニューヨークでの作品発表

2010-12-20

ニューヨークで作品発表をしようと決めたとき、「私は日本人」ということをすごく意識していた。日本的だけれど、外国人たちがこれまで見たこともないような魅力的なコレクションを持って行きたいと思った。そのためにはまず素材選びが大変だったが、鬼しぼちりめんをみつけたり、初めてのニューヨークで観た『マダム・バタフライ』のかわいそうな日本の女のイメージに抵抗して蝶々のプリントをつくったり、二年間あちらこちら国内を駆けまわって丁寧に準備した。ニューヨークではその頃、毎年一月にプレスウィークというのがあって、デザイナーたちはプレス用に大きなショーをやり、地方のジャーナリストたちもみんな集まってきた。一つの会場でスケジュールを決めて交替でやるわけだが、このプレスウィークを企画している女性が、私をゲストデザイナーとして招待して下さることになった。それが私にとって初めてのニューヨークでの作品発表であった。