自動車教習所に来るやりにくい受講生

2011-02-23

運転に関する生半可な知識しか持たないのに、自分はいっぱしのドライバー適性者であるかのように錯覚する人は、免許を取るのに時間がかかる。どうしてかというと、教官が何か言うと、「何だ、その程度のことぐらい知っているよ」という顔をして、真面目に教官の言うことを聞かなくなるからである。まして、「知っています」などと、一人の時に口に出して言われたりすると、教官の方だって、「あ、そう。全部、知らなくてもいいんだな。勝手にしろよ」とこんどは教官の方が貝になって、必要なことも言いたくなくなってしまうものだ。したがって、知ったかぶりも大いに困るのだが、技能教習の時に欠点を指摘されると、「何だ、この野郎、生意気なことを言うな」という実に不愉快そうな態度をとるエリートタイプの人も、教官としてはやりにくい受講生である。もっとも、考えようによってはこっちは何も考えずに相手のペースに合わせて、「そうですか。ご存じだったんですね。じゃ、次に行きますか」ってな具合に、相手の言い分に悪のりして先にいけばいいわけだから、楽なお客さんであることは間違いない。こういう自信家に対しては、決して逆らわず、お客さんの好きなようにやらせていくようにするのが、私の方針でもある。

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