内断熱としているマンションが大半

2011-10-13

断熱の方法には、コンクリートの外側に入れる外断熱と、室内側に入れる内断熱がある。外断熱のほうが外気の影響を防ぐので効果は大きい。ただ、外断熱はコストアップにつながるのが難点。断熱材は柔らかいので、外気から守るために二重、三重のガードをしなければならないからだ。そのため屋上では外断熱が主流になりつつあるが、外壁については内断熱としているマンションが大半である。これら二つの条件を満たしたうえで、適時メンテナンスを行うことが大切だ。コンクリートに亀裂が生じたら早めに補修したり、コンクリートを守るタイルや塗装などの仕上げを定期的に行って保守するのだ。これらがしっかり実行されれば、構造的には十分に百年の寿命を保つことができるといわれている。ただ、問題も残されている。質の良いコンクリートをつくるために必要な資源が枯渇しはじめているのである。その深刻さが社会問題として大きく報じられるようになったのは七〇年代半ば以降だろう。それまでは、セメントに混入する骨材に山砂や川砂利が使われていた。ところが、高度経済成長期の建設ラッシュによる資源の枯渇や、オイルショック(七三年)による物不足・物価急騰の影響を受けて、海砂が西日本を中心に大量に出回ったのである。